金運を呼び込む秘密、ここにあります…。
休日の朝。ロードバイクのタイヤに空気を入れながら、なんとなくスマホで「金運 神社」と検索してみたら、目に飛び込んできたのが“金運最強”の二文字。脳内の妄想エンジンが即座に始動。どうせ行くなら、金運アップに御朱印、美味しいグルメも楽しめる、そんな欲張りな神社旅をしたい。そんなわけで、今回の妄想旅の舞台は、全国の開運ファンから支持を集める二社──京都の「御金神社」と東京の「小網神社」に決定です。
強運と金運を求めて東京へ 小網神社の魅力
東京・中央区日本橋の高層ビルの谷間にひっそりと佇む「小網神社(こあみじんじゃ)」。その静かな佇まいとは裏腹に、数々の災難を乗り越え、奇跡的な出来事を重ねながら今日まで受け継がれてきた歴史があります。
小網神社の創建については、正確な年代は不明ですが、室町時代の文明14年(1482年)に再建されたという記録が残されています。当時、この地には漁師や水運業者が多く住んでおり、海や川の恵みに感謝するために建立されたと伝えられています。神社の名も、漁網を意味する「小網」に由来するとされ、地域の暮らしと信仰が密接に結びついていたことが伺えます。
また、源頼朝が奥州征伐の折にこの地に立ち寄り、荒れる海の鎮まりを願って網を張って祈ったところ、海が穏やかになったという伝説も残されています。こうした説話は、単なる言い伝えにとどまらず、小網神社が古くから人々の心の拠り所となっていたことを物語っています。
時代が下ると、神仏習合の影響を受け、「小網山稲荷院萬福寿寺」という寺社複合体として発展。明治維新の神仏分離令によって「小網稲荷神社」となり、戦後の宗教法人化に伴い、現在の「小網神社」という名称に改称されました。このように、社会や宗教の変化の中でも信仰を守り抜いてきた神社なのです。
その信仰を一層強固にしたのが、近代に起きた一連の“奇跡的”出来事でした。大正12年の関東大震災では、当時の宮司が御神体を抱えて新大橋まで避難した際、橋が崩れず、同行した多くの人々が無事であったと伝えられています。また、昭和20年の東京大空襲では、周囲の建物が焼失する中で社殿と境内が焼け残り、地域の人々の驚きと感動を呼びました。
さらに、第二次世界大戦中には、小網神社の御守を受け取って戦地へ赴いた兵士全員が無事に生還したという逸話も残されており、この出来事は「強運厄除の神」としての評判を不動のものにしました。
このように、小網神社は室町時代から現代に至るまで、時代と人々の信仰を受け継ぎながら、災難を免れた“奇跡の神社”として厚い信仰を集めています。その歴史の重みと実績が、多くの人々の心を引き寄せ、今なお“強運厄除のパワースポット”として輝き続けているのです。
倉稲魂神・弁財天・福禄寿、三柱のご利益
小網神社には三柱の神が祀られています。主祭神は倉稲魂神(うかのみたまのかみ)で、五穀豊穣・商売繁盛の神として古くから広く信仰されています。
境内には市杵島比賣神(いちきしまひめのかみ)、通称・弁財天も祀られており、金運・財運アップを願う人々が後を絶ちません。社殿脇には「銭洗いの井」があり、ここで清めた硬貨を財布に入れておくと金運が上昇すると言われ、「東京銭洗い弁天」としても有名です。
さらに、日本橋七福神の一柱でもある福禄寿も祀られています。人徳・財徳・健康長寿を授けるとされ、境内には可愛らしいお姿の石像も鎮座しています。三柱それぞれのご利益を一度に授かれるのも、小網神社の大きな魅力のひとつです。
御朱印の魅力と限定頒布情報
【通常御朱印の種類】
- 小網神社:龍と「強運厄除」の印が押された力強いデザイン
- 弁財天:萬福舟乗弁財天のイラスト入り、華やかな印が特徴
- 福禄寿:七福神印が押された福徳の証
小網神社では、この3種に加え、期間限定で授与される「切り絵御朱印(喜利絵)」も登場します。特に辰年の2024年には、昇り龍と降り龍が繊細に描かれたデザインが登場し、その美しさから早々に頒布終了となるほどの人気を集めました。
授与はすべて書き置き形式。授与所の混雑を避ける配慮でありながらも、紙の質感や墨の香りがしっかりと感じられる丁寧な作りが嬉しいポイントです。授与時間は9:00〜17:00が目安。年末年始や特別行事では変動もあるため、事前に確認を
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小網神社の周辺グルメも必見!
喫茶去 快生軒で昭和レトロなひとときを
小網神社から徒歩3分、1928年創業の「喫茶去 快生軒」は昭和そのままの空間が残る老舗喫茶店。ナポリタンやクリームソーダ、自家製プリンなど、レトロ喫茶の王道メニューを落ち着いた空間で味わえます。
そのほかにも、下町情緒が息づく人形町・日本橋エリアには、参拝後に立ち寄りたい名店が勢揃い:
- 柳屋:薄皮で香ばしいたい焼き(大正5年創業)
- うさぎや:ふんわりどら焼き、あんこ控えめで人気
- 金子半之助:行列必至の豪華天丼
- シュークリー:注文後にクリームを詰める名物シュークリーム
どの店も小網神社から徒歩圏内。胃袋からも開運を狙うなら、この界隈は外せません!
小網神社へのアクセス
最寄駅 | 路線 | 徒歩時間 | 備考 |
---|---|---|---|
人形町駅 | 東京メトロ日比谷線・都営浅草線 | 徒歩5〜7分 | 出口別ルートあり |
茅場町駅 | 東京メトロ東西線 | 徒歩15分 | 東京証券取引所の近く |
水天宮前駅 | 東京メトロ半蔵門線 | 徒歩10分 | 甘酒横丁経由が楽しいルート |
東京駅 | メトロリンクEライン(バス) | 約10分 | 無料シャトルバス利用可 |
※ 駐車場・駐輪場はありません。公共交通機関利用が便利です。
小網神社まとめ
- ご利益:強運、厄除、金運、健康長寿
- 主祭神:倉稲魂神、市杵島比賣神、福禄寿
- 創建:文明14年(1482年)再建記録あり
- 御朱印:書き置き形式/通常3種+季節限定あり
- 授与時間:9:00〜17:00(目安)
- アクセス:人形町駅・茅場町駅・水天宮前駅 徒歩圏内
- 周辺スポット:柳屋(たい焼き)、うさぎや(どら焼き)、金子半之助(天丼)、甘酒横丁、快生軒(喫茶)
【御金神社】京都のまんなかで金色のご利益を授かる
■ 黄金の鳥居が呼び寄せる御金神社の金運パワー
京都市中京区、烏丸御池からほど近い住宅街の一角にひっそりとたたずむ御金神社(みかねじんじゃ)。その名のとおり、金属全般、そして現代では金運のご利益で広く知られる神社です。
■ 金山毘古命とはどんな神様?
御金神社の主祭神は、金属全般を司る神・金山毘古命(かなやまひこのみこと)。『古事記』や『日本書紀』にも登場するこの神は、伊邪那美命が火の神を産んだ際に火傷し、そこから吐いた嘔吐物から化生したとされています。古代において金属は神聖視され、金山毘古命は特に刀剣や鏡、鉱山や鋳造の守護神として信仰されてきました。その神徳は、現代では金融・投資・宝くじ・資産運用といった分野にも転化し、より広範な“金運”として認識されるようになっています。
■ 金光教との関わりと創建の背景
御金神社の創建は明治16年(1883年)。近代日本における宗教改革の時代、新宗教・金光教の信者だった田中庄吉によって、金光教の「金乃神」と、金属の神である金山毘古命が結び付けられ、神社として設立されました。もともとは個人宅の邸内社から始まり、地元の信仰を集め、次第に地域に開かれた神社へと成長。金座・銀座、そして鋳物師の通りとして知られる釜座通りなど、周辺の地理的背景にも金属文化との深い縁があることから、金運神社としての信仰が自然と広まっていったと考えられます。
社殿の象徴とも言える黄金色の鳥居は、昭和36年の第二室戸台風で倒壊後、鉄製にて再建されました。当初はクリーム色でしたが、平成18年(2006年)に金箔が施され、現在の姿となりました。この金色の鳥居が参拝者の目を引き、まるで金運を招く門のように感じさせる圧倒的な存在感を放っています。
■ 限定御朱印の魅力と入手方法
御金神社の御朱印は、その名にふさわしく「金」の文字が堂々と中央に据えられた、華やかで荘厳なデザインが特徴です。特に注目されているのが、金運を象徴する「金運金箔御朱印」。この御朱印には、御神木であるイチョウの葉の形をした金箔があしらわれており、自然のモチーフと金運の象徴が見事に融合されています。その輝きはまるで、財を呼び込むエネルギーそのものを具現化したかのよう。墨書きされた「御金神社」の文字も美しく、金色の装飾と相まって、ひときわ目を引く存在です。
この御朱印はすべて書き置き形式での頒布となっており、御朱印帳に直接記帳してもらうことはできませんが、保存性の高い美しい紙に丁寧に印刷されています。初穂料は通常版で300円〜500円程度、金運金箔御朱印は1000円前後とされており、限定の御朱印が出る時期には、全国から多くの参拝者が詰めかけることもあります。
また、現在のところ神社オリジナルの御朱印帳は用意されていませんので、御朱印を集める方はご自身の御朱印帳を持参するのがおすすめです。
さらに御金神社では、正月や節分などの年中行事に合わせて特別な御朱印が用意されることもあります。その時期限定のデザインはまさに一期一会。金運だけでなく、季節や信仰の節目を感じさせる御朱印を手に入れることができるのも、御金神社ならではの楽しみです。
■ 御金神社グルメスポット ベスト3
御金神社を訪れたなら、ぜひセットで楽しみたいのが周辺グルメ。京都らしい繊細な味わいと趣のあるお店が軒を連ねており、参拝後の余韻を一層豊かにしてくれます。
まずご紹介したいのが、御金神社から徒歩約5分の場所にある「喫茶マドラグ」。昭和レトロな空間に身を置きながらいただける名物「コロナの玉子サンド」は、分厚くてふわふわの玉子焼きを挟んだサンドイッチで、まるでオムレツを丸ごと頬張るような贅沢感があります。
食事系をしっかり楽しみたい方には、「麺屋 優光」もおすすめ。こちらは、京都のラーメン文化に一石を投じたと評される一杯「淡竹(はちく)」が看板メニュー。貝出汁をベースにした透明感のあるスープは、あっさりしながらもコク深く、香味油の香りと細めのストレート麺が絶妙に絡みます。
食後の甘味を楽しむなら、「大極殿本舗 六角店 栖園(せいえん)」がおすすめです。明治時代から続く和菓子の老舗で、夏季限定で提供される「琥珀流し」は特に有名。透き通る寒天に月替わりで変わるシロップをかけて味わう繊細な一品で、目でも舌でも涼を楽しめる逸品です。
■ 御金神社へのアクセス情報
最寄駅 | 路線 | 徒歩時間 | 備考 |
---|---|---|---|
烏丸御池駅 | 地下鉄烏丸線・東西線 | 約5分 | 6番出口が便利です |
二条城前駅 | 地下鉄東西線 | 約5分 | 神泉苑・二条城からの観光ルートにも最適 |
観光地である二条城や神泉苑とも近接しているため、京都市内の観光スケジュールに組み込みやすく、徒歩での散策が楽しめるエリアです。バスや自転車を活用して京都の街をのんびり巡るのもおすすめです。
■ 御金神社まとめ
- ご利益:金運、財運、投資・事業繁栄
- 主祭神:金山毘古命
- 創建:明治16年(1883年)
- 御朱印:書き置き形式/金運金箔御朱印あり
- 授与時間:10:00〜16:00(目安)
- アクセス:地下鉄「烏丸御池駅」または「二条城前駅」より徒歩約5分
- 周辺スポット:喫茶マドラグ、麺屋 優光、大極殿本舗 栖園、二条城
🏮 御金神社(京都府)
黄金の鳥居が目印の、京都屈指の金運スポット・御金神社。金属とお金にまつわるご利益の背景を知ることで、参拝の願いにも深みが出ます。
金運神社5社めぐりを終えて
妄想ライダーの金運神社巡り、気づけば5社を駆け巡る開運マラソンに。京都・東京・石川・山梨・千葉と、日本の各地を妄想で縦横無尽に駆け抜けたわけですが、果たしてあなたの財布には、金色の光が差し込み始めているでしょうか?
焼酎ソーダは封印していても、心の中は常に炭酸フルスロットル。神社ごとの歴史やご利益を妄想たっぷりに堪能し、御朱印の芸術性にうなり、参拝後のグルメでは胃袋にもしっかり福を詰め込んだ今回の旅。
特に印象的だったのは、それぞれの神社が持つ物語。千年以上の伝承を誇る場所もあれば、近代に生まれて熱狂的な信仰を集めている新星も。けれど共通しているのは、どこも人々の「願い」と「感謝」の気持ちで満ちていること。
最後に、今回めぐった5社の特徴を簡単に振り返っておきましょう:
- 新屋山神社(山梨)…“金運神社の王者”、奥宮は登山の達人も唸るルート!
- 金劔宮(石川)…武士と実業家に信仰された、石川の金運守護神
- 安房神社(千葉)…房総半島の聖地、ものづくりと事業繁栄の神
- 御金神社(京都)…黄金の鳥居で金運一直線!近代の信仰の星
- 小網神社(東京)…奇跡が語り継がれる、下町の強運スポット
さて、次はどこへ行こうか──焼き印の御朱印?金箔まみれの神社?はたまた海外支社の“GOLD神”?妄想ライダーの旅はまだまだ続くので、どうぞ次回もお楽しみに!
なお、今回の御金神社は、妄想ライダーの「開運旅・金運神社巡り」シリーズの後半戦にあたります。
前半では、山梨・石川・千葉の選りすぐり金運神社を、妄想たっぷりに巡りました。
まだご覧になっていない方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。
👉 妄想ライダーが行く開運旅!金運神社巡り5選 前半戦【山梨・石川・千葉編】はこちら
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